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「目的ドリブンの思考法」を読んだ

March 15, 2025 [blog | 読書]

どんなタスクや仕事、仕事に限らず目的をしっかりもって取り組むことで効率が良かったり、上達も早かったりするという話を後輩にするときに何か分かりやすい本がないかなと思い、適当に探して読んでみたら、思いの外良かったので感想をまとめていく。

目的ドリブンの思考法 - Amazon.co.jp

本書の構成について、本書内でも触れられていたが、だいたいこんな感じ。

個人的には1〜3章が最も重要なのでここを読んでピンと来ない人はそもそもそれ以降を読んでも無駄かもしれないなと思った。

逆に、1〜3章が当たり前のことを書いてるなと感じた人は、それ以降の章に書かれていることをすでに実践できている可能性も高い。ただ、言語化の手助けにはなると思う。もしくは、自分とは考えが違うと思う点などを探して読んでみると面白いかもしれない。

各章で印象に残った内容を抜粋しつつ、感想を述べていく。

1章

「仕事をやっている気になっているだけ」であり、そのような仕事からは価値が生まれない。

といったなかなかシビアな文があったが、これは本当だと思う。 以下はその仕事をやっているきになっているだけの例。

どんな単純な仕事であっても、そこには目的が存在する。
目的を押さえれば、より確実に、より少ない労力で成果が出せる。

仕事以外でも何をするにしても目的は存在する。それを意識できているかどうかで価値が全然変わる。

例えば、この"読書した内容をブログにまとめる"という行為にも目的や意味がある。

2章

目的そのものをアウトプットとして生み出すためにはどうすればよいか?
自分が腹落ちする目的を見出すまで「何のためなのか?」を問うこと。

「なぜ?」を繰り返すやつとかと同じ。「何のために?」を繰り返していけば、目的が見えてくる。その目的が今やっていることに対してコスパが悪いなと思ったら別の手段に切り替えたり一度やめてみたりするのも検討できる。

「何のために?」を考えていくとき以下のような要素もひっくるめて目的を収束させていくような思考をしないと進みたい方向とはまったく逆行することになるので注意。

チームの目的を設定するときに組織などで設定されている上位目的とその背景を理解することが重要で、これを怠ると"誤解"と"誤訳"が生じて成果創出が遠のいてしまうことになる。

3章

大きな目標、小さな目標に分割することで達成への道筋が見えてくる
大きな目標を前にして途方に暮れる前に、それを小さな目標に分解して対処できないか考える

この原則はタスク分解とかも同じ理屈だと思う。

大きいままだといつまでも超えられない壁だが、分解することでジャンプして飛び越えたり一旦ハシゴ(ツール等)を使って飛び越えて、超えた先の景色をみることで先に進めるようになるみたいなこともある。

ずっと超えられない壁を見上げてても何も変わらない。

5〜9章

5要素どれも大事な話なんですが、この中だと自分は「予測」「学習」が特に重要かなと思いました。

とはいえ、「認知」と「判断」ができてないと、どちらもうまく使えない感じもあるので結局全部大事だなという感想(笑

上司に頼まれた仕事が、何の目的で存在するのか知らないと工夫もできないし、効率化もできない。

頼まれたことをただこなしているだけでは、慣れてはくるが学習にもならない。

どういったリスクの予測や、その頼まれた仕事の難易度が適切に判断できていないと締切を守れなかったり、そもそもその仕事が達成できなかったする。

まとめ

やはり、1〜3章が特に重要だと感じた。5〜9章の内容は目的を達成するための手段を決める際の注意点など盛りだくさんで、この辺自分が意識できるようになったのはいつ頃だろう…って感じで10年くらい前に出会いたかった感じ。 (10年前に出会っても1〜3章でピンとこなくて読むのやめているかもしれませんが笑)

冒頭にも書いたとおり、「目的ー目標ー手段」をうまく設定するノウハウが散りばめられている感じなので、「目的を意識することが大事だと思う!!!」で立ち止まってる人は、しっかり読むといいと思う。

last modified March 15, 2025